理念
人口197万人をピークに札幌市も少子高齢化の波でいよいよ人口減少を迎えました。人口が増える時代より、減少する街づくりの方が難しいの言うまでも無く、「いま住んでいる街」を将来にわたって、どう維持・継続して行くかを考えていく必要があります。道路、上下水道、公共施設、様々なインフラを、今後減少していく人口数で維持しなければなりません。市民に大きな負担を残さない計画的な更新や、より厳しい目によって施策の取捨選択を行う「戦略的維持」を軸に市政に関わっていきます。
中でも札幌市政において優先順位を高く考えなければならないのは「医療・介護施設の問題」です。札幌市内では一部の医療施設や介護施設で人手不足の影響を迎える事にくわえ、近年は救急搬送数が大幅に増加しています。また、札幌近郊の市町村においては診療科目によっては札幌に依存せざるを得なく、広域での連携はまだまだ課題が残されています。札幌単体だけで受け皿を考えていくのではなく道央圏全体で医療・介護の受け皿・体制を構築するとともに、医療・介護従事者の環境向上に取り組み、安心して「永く住める街さっぽろ」を目指していきます
また、その一方で人口増加を促すために、三人の子供を持つ「子育て世代の代表」として、子育て世代への支援、教育環境の充実、雇用・経済施策に対して重点的に力を注ぎ「育てられる街さっぽろ」へ取り組んでいきます。さらに、今後は北海道新幹線の札幌駅延伸や丘珠空港の滑走路延長など、札幌を発展させていく施策が控えています。よりバランスのとれた発展につながるよう邁進していきます。
項目ごとの政策
【1】除雪・防災・環境・前倒しした排雪作業と共に、人材の育成と維持に務めます
・雪たい積場の増設、行政による重機の確保を進めます
・地中熱を利用した中型融雪槽の研究開発を進めます
・洪水や浸水などの水災害へ備えを進めます
・災害避難時の要援護者支援やペット対応の強化に取り組みます
【2】医療・介護 (限りある医療介護資源を大切に)
・札幌市で毎年2%以上増え続けている救急搬送への対応に取り組みます
・負担が増えている周産期医療を守るため、多職種連携の研修を推進します
・介護予防の推進や介護従事者の待遇改善を進め、持続できる体制を目指します
・2025年問題にむけ、地域包括ケアシステムの構築を強化します。
【3】障がい者・福祉・地域
・障がい者の視点を活用した仕組みと産業を支援します
・段差などが少ない、街のユニバーサル化を図ります
・複数の生活課題を持った方への包括的な対応を進めます
・地域連携ができる社会資源の開発を進めます
・新たな動物愛護施設の設置を推進します
【4】子育て・教育・スポーツ
・子ども医療費助成の中学生までの拡充を図ります
・小中学校のスクールソーシャルワーカーの増員を図ります
・学力向上の為、課題探求的な学習をより進めていきます
・野球やサッカー場、体育館などスポーツ施設更新を進めます
・市独自の保育士の待遇改善策に取り組みます
【5】雇用・経済・観光・ICT
・医療バイオ、食産業、AIなど札幌独自の産業振興を推進
・DXを推進し、新たな製品・サービスの提供へ
・北海道新幹線の早期開業と魅力ある駅周辺整備を進めます
・観光振興と旅客貨物輸送の為、JR北海道の路線維持に努めます
・小樽など道央圏との広域連携によって観光や経済活性化に繋げます
・リモート支援を含めた札幌への移住を促進します